DEELUXE SB系 boots サイドカント 交換作業。


DEELUXE Alpine bootsの SB系(Track 425 / 325 / 225 / Free 69 / Le MANS / ・・・)のシェルには、X脚やO脚に対応するために両くるぶしにサイドカントシステムの機能がついていますが、樹脂でできている内部の白い部品は、長期の使用によってカント角度を決めるギザギザの歯がすり減り調整できなくなってしまいます。
今回は福島県のweb shopユーザー様より
インサイド・アウトサイドカントパーツの取り外し
アルミサイドカントパーツ 取り付けの パーツ交換作業のご依頼いただきました。

写真 上の 白い樹脂のセットがノーマルです。
調整機能は、センターから、上に6mm 下に6mm 動かせるようになっています。
出荷時の状態は、左右共に一番上(上に6mm)になっている状態です。
細かいギザギザのピッチで上下に調整できるのがメリットではありますが、
長期で使用して、樹脂が劣化したり、
ビスの締め付けが緩くギザギザがしっかりと噛んでない状態で使用することで、凹凸が削れて良い位置で固定出来なくなってしまいます。
メーカーオプションとして、アルミの削り出しパーツで、0mm / 2mm / 4mm (各1ケ¥800)で販売されていますが、
何故かノーマル状態の6mmのパーツ設定がありませんでしたので、Jammingでは金属加工業者さんにお願いして6mmバージョン(1ケ¥1000)を作ってもらっています。
※写真下側 左から 6mm / 4mm / 2mm / 0mm
上下反転することで、上6mm/上4mm / 上2mm / 0mm / 下2mm / 下 4mm / 下6mm の7段階の調節が可能となりますが、0mm以下に下げるとアッパーシェルとロアシェルが干渉することになりますし、アッパーシェルが高い位置の方が、スネに接地する面が増える事と、干渉しないのでスムーズにアッパーが動きますので 一番上の上6mm基準で考えるのが良いと思います。
上6mm/上6mm
上6mm/上4mm
上6mm/上2mm
上6mm/ 0mm
の組み合わせで左右のカント調整するのが基本かと思います。
※ アッパーシェルの高さを左右のカントを使って変えることで、5段階のブーツの前傾角も支点が変わるので微妙に変化します。

可動する白い樹脂パーツから、カッチリ固定式のアルミパーツに交換することによって、ブーツの横方向へのブレが少なくなり、ブーツ合成が上がります。
アルミパーツの他のスペアがあれば、簡単に精密なカント調整が可能となります。
DEELUXE アルミカントパーツのお求めは Jamming web shopから
さて、純正のサイドカントパーツを分解しないと新しい部品の取り付けができないのですが、
サイドカントを固定しているビスには緩み防止のために、「強靭な緩みどめ剤」とビスの「先端がカシメ」てある為に
ノーマルで付いている部品をそのまま使うとなると、対応する工具と かなりの意気込み・集中力が必要です。
今までに数十足 SBを分解しましたが、 カシメ・緩みどめ剤の強さにもよりますが、僕の勝率は3割ぐらいです。

なかなか成功しない原因は、
カシメ・緩みどめ剤が強力過ぎること。
3mmの6角レンチで回すのですが、ビスの6角穴が柔らかく、穴自体が壊れやすいこと。
裏側の小判形の座金が供回りしないようにしっかりと固定しないと作業ができないこと。

【分解の手順 パターン1】
ある程度までは、裏から最強の気合いの指圧で頑張って押さえて慎重に6角レンチを頑張れるだけ頑張ります。
小判形の座金が裏でバイスプライヤーなどでつかめるようになったら、さらに慎重に6角レンチを回していきます。
カシメ・緩みどめ剤が、弱いと上手くいく可能性が高いです。
硬い場合は、途中で表面の6角の穴がばかになって、敗北決定です。
※裏からカシメ部分をリューター等で、上手く削ることができればすんなりと回るかもしれません。

【分解の手順 パターン2】
上記の方法で出来ない場合は、電動ドリルでビスを飛ばしてしまうのが一番簡単です。
よく切れる6mmのドリルの刃を使って、しっかりとブーツを固定して 6角の穴をセンターに穴を開けていきます。
穴あけ作業で、ドリル・ビスが熱を持ちますので、周りの樹脂部品が溶けてしまいます。表側の丸いディスクが溶けるぐらいは問題ありませんが、頑張り過ぎてシェルを溶かさないように ゆっくりと間を置きながら作業しましょう。
6mmのドリルを使って垂直に作業を進めると、頭の部分に穴が空き、ネジの部分から下が シェルの内部に落ちます。
※ 熱でシェル溶けて変形しないように注意して下さい!!
※ パターン1で失敗してからの作業の場合、小判形の座金が供回りすると思いますので バイスプライヤーなどで固定しながら作業して下さい。
※ 初めからパターン2をした方が、間違いなく 手間も時間も省けます。
※ 送って頂けましたら、1箇所 ¥500 × 4 + 部品代 + 返送の送料 で作業致します。


元の部品が使えなくなった場合、
写真左 DEELUXE アウトサイドカントシステム(5点セット) ¥800 = 1ヶ所
写真右 DEELUXE インサイドカントシステム(5点セット) ¥800 =1ヶ所 ですので、使えない数必要になります。



分解出来れば、パーツを組み直すだけですが、
運よく分解できたビスや、新品の純正ビスはカシメ部分があって長い為にそのまま組み込むと裏に飛び出してしまいまい、インナーを傷つけます。
写真ぐらい予め短くなるように削っておけば裏にも出ませんし、再度分解することも簡単に行えます。
パーツ注文でカシメを削ることを希望された場合や、作業を依頼いただいた場合 カシメの処理は無料で行なっております。
DEELUX tune up partsのお買い物は、Jamming web shopからどうぞ!!
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2019 お盆休みについて
オガサカスノーボード '19-'20 modelカタログが届きました!!

配布用のオガサカスノーボード '19-'20 modelカタログが届きましたよ!!!
欲しいものが必ず見つかるラインナップがオガサカの魅力ですよね!!
カテゴリーがわかりやすく細分化されてニーズに合った開発をされていますので、買う側も勧める方もわかりやすく納得できるブランドです。
ニューボードは、今は追加オーダーできると思いますが、あまり遅くなると対応できなくなりますので、なるべく早くご相談くださいね!

上の写真は、7月初旬にオガサカスノーボード 笹岡さんと晃平くんが来店して頂いた時のものです。
ニューモデルのお話やら、これからの事 ・・・
Jamming Snow Rider Kumaを交えて、意見交換させて頂きました。
晃平くんの元気な姿が見れて嬉しかったです。
暑い毎日が続きますが、気持ち良さそ〜に滑る、Ogasaka'19-'20モデルの紹介ムービーを見て気分を盛り上げていきましょ〜!!
早く、冬来い!!!!